梧竹寿塔墓拓本

梧竹寿塔墓拓本
梧竹寿塔墓拓本 「梧竹寿塔墓拓本」 右： 肥前國小城　俗名中林彦四郎隆経 梧竹堂鳳栖五雲居士　大正二年八月四日卒 中： 天外一閑人　金粟 左： 天外一閑人。此我旧藩侯鍋島紀伊守元明公之所書也。公天資俊邁。器宇宏遠。中興 之英主也。尤與水戸光圀親善。後薙髪改名金粟。明心見性伝不二之法。実為玉毫寺 開基矣。予母帰命殊深。嘗禱予立身成名於公之霊。故予童齢数随母拝公之像。屈指 既七十余年。而此書久蔵予家。今予也弧身飄蓬三界無庵。則天外一閑人也。然老境 衰残。譬猶岸樹井藤。一旦忽奄恐無所帰殯。乃営壽壙於先師香雪先生之兆側。影写 公之書。刻石以代墓銘。嗚呼。睾如冠如墳如鬲如。投躯無霊寄魄有処。欝〃欺丘也。此 吾之永宅也。吾将行息焉。因題数語於碑陰云爾。 明治三十七年甲辰四月建　梧竹中林隆経自題幷書　于時年七十八　青木宗次刻

作品の読み

「梧竹寿塔墓拓本」

右：
肥前國小城　俗名中林彦四郎隆経
梧竹堂鳳栖五雲居士　大正二年八月四日卒

中：
天外一閑人　金粟

左：
天外一閑人。此我旧藩侯鍋島紀伊守元明公之所書也。公天資俊邁。器宇宏遠。中興
之英主也。尤與水戸光圀親善。後薙髪改名金粟。明心見性伝不二之法。実為玉毫寺
開基矣。予母帰命殊深。嘗禱予立身成名於公之霊。故予童齢数随母拝公之像。屈指
既七十余年。而此書久蔵予家。今予也弧身飄蓬三界無庵。則天外一閑人也。然老境
衰残。譬猶岸樹井藤。一旦忽奄恐無所帰殯。乃営壽壙於先師香雪先生之兆側。影写
公之書。刻石以代墓銘。嗚呼。睾如冠如墳如鬲如。投躯無霊寄魄有処。欝〃欺丘也。此
吾之永宅也。吾将行息焉。因題数語於碑陰云爾。
明治三十七年甲辰四月建　梧竹中林隆経自題幷書　于時年七十八　青木宗次刻

年代

78歳

作品形態

軸

本紙サイズ

右：116.5×32.7　中：118.5×32.9　左：117×32.2

作品情報

出典：歌文【7009】

参考：没後百年109

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